1.はじめに
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近代化遺産拠点都市

1.はじめに

 近代化遺産は明治時代から昭和20年にいたる近代の産業・交通・土木などに関する建造物等が対象であるが、これまで十分な文化財的な保存措置がとられていなかった。そのためこれらの文化財的建造物も技術革新や産業構造の変革等によって、取り壊しや改変が急速に進行しているのが実状である。

 近代化遺産建造物の保存措置を検討するため、群馬県教育委員会では国庫補助事業として、平成2年度化ら総括的な基礎資料を収集するための「群馬県近代化遺産総合調査」を実施し、平成3年3月に「群馬県近代化遺産総覧」として、1・2次調査の結果がまとめられた。それによると群馬県内においては982件が報告されたが、その内桐生市には約10%にあたる97件があり、群馬県では最も多いものとなった。現在でも独自の継続調査を実施しており、新たな発見がかなり認められている。

 

 文化庁の事業として昨年度から「近代化遺産総合調査」が実施されたなかで、桐生には数多くの近代化に伴う建物が残されていることが判明しました。

 鋸屋根をはじめ、大正期から昭和初期にかけての洋館や洋風の建造物は、桐生の産業と密着なつながりのある特徴的な建物です。

今回の展示は「近代化遺産総合調査」の成果の1つとして桐生に残る西洋館を1取り上げて写真によって紹介するものです。
 近代化遺産は、身近なものであるだけに、文化財としても捉えにくく残されにくいものです。

 近代化遺産総合調査は、始まったばかりで全容を捉えるまでには至っておらず、今後もこの調査を引き続き継続していく予定です。
 
なお、この展示を開催するにあたり写真撮影に快くご協力いただいたそれぞれの家の皆様、この調査に携わった歴史クラブの皆様に深く感謝いたします。

                        平成3年11月
桐生市教育委員会

資料提供・桐生市教育委員会

 



資料提供・桐生市教育委員会
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