昨年好評を博した「生命の讃歌・the裸婦展」に次ぐ、モチーフ(表現する題材)によるテーマ展示の第二段。今回は、紀元前に遡る人類の絵画史、これと共に発展を遂げてきた『顔』の表現に注目してみました。顔は現代の画家にとっても未だ変わらずに重要なモチーフであり、今日その表現は実に様々で多岐に渡っていると言えます。例えば・・・・ある特定の人の個性を率直に描写した写実的な表現。更にデフェルメを加えたもの。中には敢えて顔を描かずにその強い存在感を引き出すもの、つまり「見えないものを見せる」作品もあります。そして画家自身が自己の内面に鋭い眼差しを向けた「自画像」も忘れることは出来ません。
今展では従来行なわれてきた油彩・版画など技法による分類ではなく、上記のように「表現の視点」に則った紹介を試みています。つまり19世紀から現代までの出品作品・約75点を以下4つのセクションに分けることで、これらが醸し出す顔表現のベーシックな魅力、またその奥深さをご理解頂こうというものです。
■T【顔は、人の印象となる。】
■U【顔は、人の内面を抉る。】
■V【顔は、象徴的に語りかける。】
■W【顔と自問する。 ・・・自画像】
これは単なる「画家の手で描かれた人物画像」の羅列ではありません。そこにはモデルであれ、画家自身であれ、紛れもない自我との激しいぶつかりあいが感じられるのです。
@.展覧会名
第35回特別企画展
顔 ・・・・ 人生の軌跡
A.会期・会場
◇ 1997年7月2日(水)〜9月28日(日) 77日間
(但し月曜日は休館。月曜祝日の場合開館、翌日火曜日休館)
10:00〜17:30(入館は17:00まで)
◇ 大川美術館・企画展示室
〒376 群馬県桐生市小曽根町3-69(水道山中腹) TEL 0277-46-3300
B.主催 財団法人 大川美術館
C.主な出品作品
| Tより |
藤島 武二 |
「顔」 |
1910年 |
パステル |
| U 〃 |
(伝)テオドール・ジェリコー |
「黒人習作」 |
1823年頃 |
油彩 |
| V 〃 |
イサム・ノグチ |
「スザンヌ・ジーグラー」 |
1932年 |
彫刻 |
| W 〃 |
松本 竣介 |
「自画像」 |
1943年頃 |
油彩 |
| |
|
|
全 |
約75点 |