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大川美術館・館蔵品展
暗い時代の青春賦
●松本竣介と日本近代洋画の夜明け

期間:平成14年1月3日〜3月31日(日)
明治以降ヨーロッパ絵画の模倣から始まった日本油彩は、明治・大正の揺籃期を経て昭和に入り技術的には梅原・安井の2巨匠を以て頂点に到達したとみられているが、其間特に萬鐵五郎、中村彝、須田国太郎、恩地孝四郎、児島善三郎等はこれに満足せず「ヨーロッパ絵画から脱却した日本独特の油彩」を模索したが、どうも圧倒的なヨーロッパ絵画の洗礼を昇華し切れなかった。然し乍らあの暗い大戦前後に靉光、松本竣介、難波田龍起はじめヨーロッパに行けなかった人達、行っても特定の画家に付かなかった人達又は働いて勉強できるアメリカに行った人達の中にヨーロッパ絵画の切り花にならずに画技を超えて逆に本人独特の美意識をカンヴァスに塗り込んだ人達が居たと思われ、ここに「日本の油彩」と謂う重要な仮説が胎生したのである。
又これらの画家の殆どが線系画家であり、線が量を示すと謂う東洋の墨彩画の境地が土壌となっている心象画家でもある。 とにかく、絵画芸術の真髄は「オリジナリティー」なのである。−(みて惓きない絵、真似た絵は如何に上手でも惓きる) 全く独善的な仮説だが私立美術館だから出来る気軽さでTRYした意欲展です。どうか各人各様、自由に鑑賞批判してみて下さい。
出品画家生没年表
| No |
作家名 |
生没年 |
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萬 鐵五郎
恩地孝四郎
鳥海 青児
三岸好太郎
海老原喜之助
難波田龍起
伊藤久三郎
靉 光
山口 薫
脇田 和
野田 英夫
糸園和三郎
オノサトトシノブ
松本 竣介.
麻生 三郎
山中 春雄
野見山暁治
池田満寿夫
磯辺 行久
荒川 修作 |
(1885~1927)
(1891~1955)
(1902~1972)
(1903~1934)
(1904~1970)
(1905~1997)
(1906~1977)
(1907~1946)
(1907~1968)
(1908~現存)
(1908~1939)
(1911~2001)
(1912~1986)
(1912~1948)
(1913~2000)
(1918~1962)
(1920~現存)
(1934~1997)
(1935~現存)
(1936~現存) |
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