■ 第63回企画展 「漂泊の中に見つけた美 村上肥出夫と放浪の画家たち」 開催要項


 

村上肥出夫《高速道路下》

村上肥出夫《高速道路下》 1961年 油彩・合板

 

 

[大川美術館(桐生市)企画展・開催要項 No.63]

村上肥出夫[むらかみ・ひでお/1933(昭和7)年〜]は岐阜に生まれ、幼少期からゴッホに憧れ、独学で油絵を始めました。20歳で画家を目指し上京、放浪の中で絵画の勉強を続けます。数々の日雇いの仕事をしながら荒川の鉄橋下で寝起きする生活でした。1961(昭和36)年、いつものように銀座並木通りの路上でスケッチをしていた村上は、彫刻家・本郷新に出会います。村上の素質を見抜いた本郷の紹介により、兜屋画廊主・西川武郎の知遇と援助を得て、村上は堰を切ったように厚塗りの油彩画を描き出しました。1963(昭和38)年には「村上肥出夫油絵展」を銀座の百貨店で開催、好評を博し、ヨーロッパへも遊学、川端康成など多くの文化人の賞賛を得て「画壇のシンデレラボーイ」「放浪の天才画家」と称されました。重々しい絵具の層の中に感情と詩情を塗り込めた作品は、長い放浪の末に生み出されたものです。

村上のように漂泊の中に美を見出し、芸術を作り出した画家は数多くいます。空間的や時間的な放浪を経る画家もいれば、精神的な彷徨を経験した画家もいます。 今展では、村上肥出夫を中心に、青木繁、長谷川利行、村山槐多、茂田井武、鶴岡政男、小山田二郎、島ア蓊助、山中春雄、古沢岩美、台伸八ら、画家たちの「放浪」に注目します。

  放浪は日常や社会からの離脱で、さまざまに人を縛り付ける規則や職業など「現代」の枠から逃れることであり、一時的に抜け出す「旅」ともまた違ったものです。真に人間的な生活を求めて、あてのない漂泊の中に、画家たちは何をみつけたのか。そこに今日失われてしまった大切な何かがあったのか。その答えを探る試みです。


@ 展覧会名   第63回 企画展 「漂泊の中にみつけた美  村上肥出夫と放浪の画家たち」

 

A 会期・会場

2004年 9月29日(水)〜12月23日(木・祝) 74日間

月曜日休館(月曜祝日の場合は開館、翌日火曜日休館)   開館時間 10:00〜17:30(入館は17:00まで)

※展示替えのため、臨時休館する場合がございます。10月30日(土)は、当館メンバーシップ親睦会「美のパーティー」開催のため、15:00閉館(入館は14:30まで)となります。

◇ 大川美術館・企画展示室

376−0043 群馬県桐生市小曽根町3−69(水道山中腹)   TEL:0277-46-3300  FAX:0277-46-3350

URL:http://www.kiryu.co.jp/ohkawamuseum/   E-mail:okawa-m@theia.ocn.ne.jp

 

B 主催等   主催: 財団法人 大川美術館

 

C 主な出品作品(約50点)

村上肥出夫《高速道路下》1961年 油彩・合板 111.8×145.2p

村上肥出夫《自画像》1961年 油彩・カンヴァス 145.5×97.0p

村上肥出夫《ニューヨーク、ダウンタウン》インク、水彩・紙 33.3×24.2p

長谷川利行《二人の女》1931年 油彩・厚紙 27.2×36.3p

村山槐多《秋の憂(回覧雑誌より)》1911年頃 水彩・紙 25.9×17.5p

 

D 入館料(常設展示と共通券)   一般 1,000円  高大生 600円  小中生 300円(20名以上の団体は20%割引)

桐生市内「桐生天満宮古民具骨董市」「買場紗綾市」開催日=10月2日、11月6日、12月4日(毎月第一土曜日)および、「桐生ファッションウィーク・大川美術館特別展示」開催日=11月3日は、当館入館料が通常の2割引となります。

 

E 交通のご案内

[電車利用(東京方面より)]

・東武浅草駅より、赤城行き「特急りょうもう号」で新桐生駅まで100分(北千住駅より90分)。駅よりタクシーで10分。

[電車利用(栃木、群馬方面より)]

・JR桐生駅より徒歩13分。

[自動車利用]

・東北自動車道、佐野・藤岡I.C.より50分。関越自動車道、東松山I.C.より60分。北関東自動車道、伊勢崎I.C.より30分。

 


●学芸員による作品解説(ギャラリートーク)
・毎週日曜日14:00から 常設展示:毎週土曜日14:00から (申込不要。入館料のみでご参加頂けます。)
・同時開催/常設展示:松本竣介・ピカソを巡る内外の画家たち 特集展示/浜田知明 秀島由己男